理学療法士 A.Nさんインタビュー

まごころに入ってよかったことは
「スタッフに恵まれたこと」です

Aさんは、最近今の職場にお勤めになられたんですか。

去年の4月です。「有料老人ホーム」開設のタイミングで入りました。

その時にどのような基準で職場選びをしていましたか?

私は前職は作業療法士として、比較的大きい規模の介護付き有料老人ホームで働いていたんです。その時に「有料老人ホームのリハビリって、どこまで何をするべきなんだろう?」と漠然としたまま働いていて、リハビリの対象者が200人もいる施設でいつも時間に追われていていたんです。
私としてはもっと利用者さんの生活全体を看てその上でリハビリに携わりたいと思っていたので、それができる職場はないかと探しているところにこちらの「まごころ」を見つけました。「まごころ」は規模が小さかったので、もしかしたら自分のやりたいことができるのではないかと思ったことと、社長が「やりたいようにやっていい」と言ってくださったので、「ここに転職してみようかな」と思いました。

ということは小さい規模の方がAさんはやりたいことができるイメージを持てたということですか。

そうですね。前職はリハビリの時間でしか動けなくて、リハビリをしていない時間の様子の把握が難しいし、全員のことを全部把握できていないことが、すごくイライラしていた感じでしたね。ここはそういうことが無く、みんなのことが見られるのかなと思って…。

自分の目の行き届く範囲で一人一人丁寧にのサポートをしたいというお気持ちが強かったと。

はい。

社長は「自由にしていいよ」ということだったんですが、もうちょっと具体的にどんな言葉に魅力を感じたのでしょうか。

私はみんなで楽しみながら参加するレクリエーションとか「楽しみ」の中で活動する方が好きなんですが、そういったことも含めて「思いつくままにアイデアを出してもらってやってみていいよ」というお話をいただいたことです。

一人一人のスタッフからアイデアを募るスタイルも自分に合っているということですね。実際に採用され現場に入ってみていかがですか?

今現在はデイサービスと老人ホームとの兼務なので、そこがちょっと…。今まで働いてきた中でデイサービスの経験は無かったので、勉強という意味でもやってみるか!という想いで頑張っていますが、実際は未経験の部分が多く、バタバタとしていると感じです。

今現在の具体的なお仕事を教えていただけますか?

デイサービスも老人ホームも一般的にいうリハビリをやっています。

作業療法士さんということは理学療法士と違って、どちらかというと手作業のリハビリとか箸の使い方とか、そういう感じなんですか?

実際に施設に来られる方は歩けない方が多いので、理学療法士がやるような仕事も合わせてやっています。「膝が痛い」「転んじゃった」となれば、「作業療法士だから手先のことだけ」とは言ってられませんので。作業療法士というのは「生活」する上でのリハビリが仕事ですが、生活をする上で移動は必要なことなので、歩く練習がメインと言えばメインにはなっています。

ここで働き始めてから仕事の難しさ、「課題だな」と感じるのはどんなことですか?

デイサービスではご家族やケアマネジャーさんとの連携を積極的にしていくことが大事だと思っています。デイサービスの様子を報告することや、体調が変わった時に「こういう風にした方がいい」というアドバイスをすることなど。その辺をもうちょっと上手くリアルタイムにやれたらいいんじゃないかなと考えています。
積極的に意見を言うとか、意見を言う勇気とか、そういうことも含めてですね。

自分がやっている仕事の中で大変だとか、壁にぶち当たることはありますか?

技術的な部分で言えば、やっぱり理学療法士がやる部分は私は弱いので、そこで技術的な面での不安はあります。結局は技術の部分で「これでいいのかな?あれでいいのかな?」というのは出てきますね。相談する相手が今いない状態なので。

それは職場の中だけでなく、外での勉強会や研修でカバーできるのでは?

そうですね。でも今はコロナ禍でなかなか…。

コロナが落ち着いてくれば、弱い部分は外で学べる機会は用意されているということでしょうか?

はい。そういったことも含めて、これから仕組みを作っていく段階だと思います。

従来のやり方と「自分がこうやっていこう」と思っていることとの隔たりがあると思いますが、それでもがんばれるモチベーションというか、仕事のやりがいがあれば教えていただけますか?

私は基本的におしゃべりすることが好きなんです。機能訓練は、他のどの職種よりも一対一で利用者さんと関わる時間を作ることができて、「この時間はこの人と」という時間が持ちやすいので、それが自分にとってはやりがいにつながっています。一回じっくり一対一でお話してしまうと「その人がいるから離れられない」という使命感も生まれます。

Aさんは本当に人が好きなんですね。

はい。それはありますね。

どなたとでも仲良くなれるんですか?相性が合わないことはないんですか?

ありますよ。それこそ対象者が高齢者なので。たまに男の人から「女のお前が…」とか男尊女卑的なことを言われたり。 でも「この人と上手くやっていくにはどうすればいいんだろう?」と考えて、その人その人に合わせて工夫できる方なので、私は比較的コミュニケーションは得意な方だと思います。

すごいですね。プロですね。作業療法士のお仕事のキャリアは何年くらいですか?

この仕事自体はもう13年目ぐらいですかね。

そうすると、13年の経験の中から自然と身につけてきたスキルなのでしょうか。

そうだと思います。今は最初の「初めまして」の瞬間から、この人には「こういう風に言ったらいいかな?」と瞬間的に対応することができるようになりました。

新人の頃は上手くいかないこともあったんですか?

もちろんありました。初めから身についていたわけではありません。

人とおしゃべりするのが好きということですが、その先にある楽しさというか「喜び」を教えてください。

利用者さんとお話をしながら、その人の生きていた人生やこだわり、今やりたいこと、好きなものとかを聞いいくと、今度リハビリする時の目標がはっきりしてくるんですね。そうすると、その目標に向かって一緒に頑張るんですが、それが出来た時に元気になった姿を見られた時は本当に嬉しいです。私自身の達成感も出てきますよね。

この職場、「まごころ」さんに入ってよかったと思うことはありますか?

スタッフに恵まれたことです。老人ホームの方のスタッフに手を抜くようなスタッフが一人もいません。本部の職種を混ぜると私以外に10人いるんですが、入居者さんに何かあった時に「これはどうやったらいいんだ」とか、前向きな話が日常的に出るので、そういうモチベーションが高い人たちと一緒に働けているのはいいなと思っています。

情報共有し、一人で抱え込むことがなく、みんなで問題解決みたいな感じですか?

そうです。それはすごくいいなと思います。

こういう文化というのは、今までの職場になかったんですか?

今まではどうしてもリハビリの職員だけで集まっていたので…。あとはスタッフが多いので、情報の共有という部分ができなかったりしたことが多かったと思います。

それぞれ役目の人が情報を共有できていて、包括的にサポートし合えている感じでいいですね。さらにこの職場をよくするための課題とかアイデアはありますか?

「包括的にみんなで」というのはいいことでもあるんですけど、近すぎて、いろんな仕事をみんなでやり過ぎちゃうことがあります。

混雑してしまうわけですね

はい。なのでそこは俯瞰してみて、専門的な個人個人のスキルを最大限にを活かしていき、チームワークができればいいと考えています。

なるほど。専門性も生かしつつ、バランスよく助け合えるみたいな感じですね!
今は近すぎて、仲良すぎて良くも悪くもみんなで何でもやってしまっている状態。もしそこが交通整理できれば、一人一人の技術や得意なものをもっと最大限に生かせるかもしれないということですね。

「そうですね。それが入居者さんと関わる時間もつながっていくので、もう少しサービス内容としても変わっていくのではないかと思います。

この会社ならではだなと感じる特徴的なことはありますか?

社長との関係がどの職員も近いということです。意見が言いやすいし、社長も「自分たちがやりたいことを試してこい」という感じなので。だからスタッフ同士も話がしやすい関係性ではありますね。

風通しがいい感じですか?

はい。そういうところではみんなの意見はまとまりやすいのかぁ。

Aさんから見た高橋社長ってどういう方ですか?

良くも悪くも理想が高い。高い志を持っている。
楽しく働けて、働きやすい職場で、入居者さんにも楽しんでもらうところはもちろんそうだなと思います。それは叶えたいなと思うんですけど、今はまだ現実が追いついていない感じでしょうか。

それに対してAさんは社長の思いをどのようにしていきたいと思いますか?

リハビリとして関われるところでは、最大限にやっていくつもりです。あとは介護士さん、看護師さん、ケアマネジャーさんといっしょにどうしていくか、同じ方向を向いてやっていくしかないかなと思います。

スタッフ間というか職場の雰囲気はいい感じなんですかね?

はい。いいと思います。一二を争う良さです。

それでは自分のなりたい姿、理想の姿、人生を教えてください。

私はリハビリの第一の職員として入れてもらったので、まごころでのリハビリというポジションをちゃんと確立させたいなということが一番の目標です。本当に楽しく生活全体を見られる場だからこそ、生活の場に入ったリハビリとはなんなのかということも含めて、今は自分の中でのイメージしたものが実現できたらいいなと思います。

一緒に働く仲間がこれからドンドン増えていくと思うんですけど、Aさん的にこういう言動やこういう人はご遠慮願いたい、という人物像はありますか?

受け身的な人。

指示待ちというか、自分ごととして仕事をしない人?

はい。私としては、今まだマニュアルが無く、これから作っていく段階だからこそ、みんなで一緒に考えていきたいという想いがあるので。

わかりました!今日はありがとうございます。

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